
ナツメミヤビ うえのまさこです。
年齢的にお別れの場が多くなってきました。
昨年は叔父の通夜、葬儀があり、私は着物で参りました。
日本にはハレ(非日常/冠婚葬祭)とケ(日常)があります。
ハレというと言葉の響きから晴れやかな結婚式やおめでたい行事、お祭りをイメージしますが、葬もハレの行事の一つです。

まだ寒さがある時期だったのとごく内輪の式でしたので、一つ紋の黒地の鮫小紋(見た目はグレー)に黒紋付の羽織を着ていくことに。

昔はご近所さんのお通夜には縞の地味な紬に半幅帯、黒紋付の羽織といういで立ちもあった時代もありましたが
今は控えめな色の色無地に黒喪帯が一般的かと思います。
江戸小紋の中でもおめでたい模様でなければ色無地に準じて色喪の装いに使えます。

翌日の葬儀は黒紋付を。

通夜も葬儀も白衿、白足袋、喪扇子、黒喪帯、帯揚げ帯締めとも黒、草履も低い台の黒、バッグは革ではない黒を合わせます。
着付けも喪に寄せて。
衣紋はあまり抜かず半衿は控えめに、お太鼓も低めで大きくなりすぎないようにしました。

喪服一式を持っていらっしゃる方も多いと思いますが、慌ただしい中お召しになる方は年々少ないように思います。
最近は小さなお葬式が多くなっていますので、顔見知りの内輪だけのお式なら、多くの方の目を気にせずともよく、近しい方への想いを込めて着物で臨む良い機会になるのではと逆に思います。
私はここ数年の身内の葬儀には全て着物で行っています。
この時も叔母からきちんとしてきてくれてありがとうと声をかけてもらい、着ていってよかったと思いました。
喪の装いもご自宅、斎場でのお着付けどちらも承っておりますので、どうぞお声かけください。
急なことが多いと思いますが、直前でもどうぞご遠慮なくお問い合わせください。
(追記その1)
通夜や葬儀、法事など正式な式ではなく、最近多いのが「偲ぶ会」(お別れの会)。
この春伺った偲ぶ会の装いについても書き留めておこうと思います。
(追記その2)
黒の五つ紋の着物は本来喪服ではなく「黒紋付」と呼ばれます。
喪の帯まわりとこものを使えば喪服になるので、その場面が多いので印象が強いのですね。
帯を変えれば慶事にも使える最上級の礼装の着物で、私は神社の正式参拝に着ました。
この記事もまたご紹介しますね。
そして有名なところでは宝塚の卒業式はこの黒紋付に緑袴が定番。
厳粛で凛としてとても美しい姿ですよ。
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