袖丈直してスタイルアップ

暑さが少し和らいだお盆明け
ゆっくり身体を休められたでしょうか。
ナツメミヤビ 雅子です。


あまりの暑さに何か一つお休みして省こうと
ブログはしばらく書かずにいましたが
また時折、残したい話題を書いていこうと思います。


今日は袖丈のお話です。

この絞りの浴衣、あまりに可愛かったので
袖丈が短いのを承知で直せるかも?とネットで購入
してみました。

自分に合った袖丈とは


🔸身長と袖丈

一般的に身長÷3くらいがバランスよく見える袖丈と言われます。

よくある1尺3寸(約49cm)の袖丈は150cmほどの人にぴったりと言うこと。

現代はみなさん平均身長も高くなったのでこれでは少し短いとも言えますが
既製品の襦袢やきものは1尺3寸がほとんどなので最大公約数的にこの袖丈に
しておくとワードローブが整いやすいです。


🔸年齢と袖丈

若いお嬢さんの晴れ着、おしゃれ着は袖丈長く、年齢がいくと控えめに短く。
ただ現代は年齢に関わらずおしゃれに華やかに装うことも多いので、好きなお袖丈にしたら良いですね。


🔸用途と袖丈

袖が長ければ動きにくく短ければチャキチャキと働きやすい。
晴れ着、おしゃれ着は長く作り、家着は短く。
お下がりのウールや木綿、紬に袖丈の短いものが多くありますよ。


🔸イメージと袖丈

エレガントにひらひらと華やかにしたいなら袖丈長めに。
ほんの少しのことで印象が変わります。

浴衣の袖丈


中に襦袢を着なくても良い浴衣は襦袢との兼ね合いを考えなくていいので、袖丈を変えてみるのにはトライしやすいと思います。


ということで今回手に入れたこの浴衣。
ギリギリ出るまで袖丈長くしてみます。

before 袖丈と袖丸みを測ってみる


お直し前の寸法は 袖丈1尺1寸7分(44cmちょっと)
身長158cmの私にはかなり短く感じます。

袖丸みは1寸8分。大きめのカーブです。
まあるく可愛い印象で、レトロな雰囲気も感じられますね!
袖丈はギリギリまで出して、袖丸みは控えめに大人っぽく変更することに。

直せる限界


袖底の縫い代に余分があれば、袖丈は長くできますが、ここがないと直すことができません。
今回は縫い代が3cmほどありました👍

44cm袖丈に2-3cm足しても49cm(1尺3寸)には足りませんがこの数cmで随分印象が変わるので直す価値ありです!

afterの寸法


袖丈 1尺2寸5分(47cmちょっと)
袖丸み 6分

になりました。
どうですか?袖丸みが控えめだと大人っぽく端正な印象に見えませんか?

袖丈の違いで印象を比べてみよう


向かって左がお直し前、右がお直し後。
袖丈はたった3cm差ですが、袖丸みも控えめにしたのでこれだけ変わります❣️
袖丈で着姿のバランスアップは叶いますよ✨

直せるかどうかは事前チェック


全てのきものの袖丈が直せるとは限りません。

☑︎袖底の縫い代があるかどうか
☑︎袷の場合は袖裏地も縫い代があるか
☑︎縫込みと表で変色、色褪せなどないか

事前にチェックしましょう。

ネットで買う場合は業者さんなら何cm出そうか教えてくれることもあります。
聞いてみましょう✨


ただし確実なことは解いてみないとわからないこともあります。


きものを縫うのはもうプロにお任せ❣️なのですが😅
自分のもの、浴衣や木綿のお袖くらいならなんとかやる気に笑。


気に入ったものを快適に、スタイルアップして着るには寸法ってほんとに大事です。
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